ウェスタン8位を巡って2チームが激突
NBA再開後、熾烈な順位争いを繰り広げていたウェスタンカンファレンスの8位と9位は最終戦でようやく決着がつきました。ブレイザーズ、グリズリーズ、スパーズ、サンズの4チームによって争われたプレーイン試合の出場権はブレイザーズvsグリズリーズに決まりました。
プレーオフ進出最終枠であるカンファレンス8位を決めるために、NBAは2019-20シーズンでプレーイントーナメントルールを新しく設定しています。プレーインは8位チームと9位チームによって2試合が行われます。
『プレーオフ進出条件』
8位ー1勝
9位ー2勝
8位のブレイザーズは2試合中1勝すれば、プレオフ進出が決定。対するグリズリーズは2試合両方勝利する事が出場条件になります。
試合はアメリカ時間の8月15,16日の土日に行われます。注目の1試合目でブレイザーズがプレーオフ進出を決めれるかが鍵になりそうです。2試合目にもつれ込めば、勢いのあるグリズリーズが連勝でプレーオフ進出権を奪取するチャンスが大きくなるでしょう。
惜しくも破れてしまったフェニックス・サンズはNBAバブルで行われた8試合を全勝。間違いなく一番ファンを盛り上げたチームになります。最後の試合でブレイザーズが負ければサンズがプレーイントーナメントに進出することになっていましたが、結果が出たあとは、勝利したブレイザーズにサンズの公式Twitterが称賛のツイートをあげていました。ブッカー選手、エイトン選手など若手が主力を務めるサンズには次のシーズンこそ、プレーオフ進出を勝ち取って欲しいです。
Good game @trailblazers. Show the league what you got and go all the way.
— 8-0 (@Suns) 2020年8月14日
All our love ❤️
同じく、グリズリーズが最終戦に勝利したことでプレーオフ進出を逃したスパーズ。22年連続プレーオフ進出記録も止まってしまいました。イースタンの古豪で名将ポポビッチ監督が引っ張るスパーズは、主力のオードリッジ選手が怪我で欠場するなど再開後も厳しい試合が続きました。残念な結果に終わってしまいましたが、次のシーズンの巻き返しに期待です。
ブレイザーズ注目選手
プレーイントーナメントを戦う2チームの注目選手をピックアップして紹介します。
0番 デイミアン・リラード選手
3番 C.J. マッカラム選手
00番 カーメロ・アンソニー選手
27番 ユスフ・ヌルキッチ選手
21番 ハッサン・ホワイトサイド選手(ベンチ)
2番 ゲイリー・トレント Jr.選手(ベンチ)
ブレイザーズはなんと言っても、バックコートのリラード選手とマッカラム選手が強烈です。個人技で得点能力が高く、試合終盤の第4Qで二人共試合をひっくり返せる力があります。相手チームにとっては、この二人の得点をどこまで抑えれるかが肝心になりそうです。
インサイドでは、ベテランのカーメロ選手がオフェンスで見せ場を作る時間帯が多くなりました。シーズン中盤でチームに加入したカーメロ選手ですが、少しずつ周りとの連携を高めてチームに馴染んでいる様です。コロナ隔離期間中に、体重を落とすことも成功して、ディフェンスでも運動量が増えています。
加えてセンターのスターター、ヌルキッチ選手は技巧派センターで他の得点源3人とうまく連携を取って、オフェンスにリズムを生み出しています。控えのホワイトサイド選手はパワー型で、リバウンドとブロックショットでチームに貢献しています。この二人を交互に使えるブレイザーズのインサイドも要注意になります。
最後に2番トレント選手は、バブルに突入してからアウトサイドシュートが非常に好調です。出場時間も8試合中7試合で30分以上。リラード選手と、マッカラム選手にディフェンスが集まる時にしっかりとシュートが入れば、ブレイザーズの強力な飛び道具になります。
NBAバブル リラード選手ハイライト_61得点,8アシスト vsマーベリックス
グリズリーズ注目選手
12番 ジャ・モラント選手
24番 ディロン・ブルックス選手
17番 ジョナス・バランチュナス選手
15番 ブランドン・クラーク選手(ベンチ)
グリズリーズに勝利を呼び込む事ができる選手は、間違いなくジャ・モラント選手です。ドラフト2位でNBAに入って1年目ですが、すでにチームの司令塔でエース、新人王候補もこの人で間違いないと勝手に思っています。もう一人の得点源であった、ジャレン・ジャクソン Jr.選手が怪我で離脱しているグリズリーズにとっては、彼がブレイザーズのリズムを崩すゲーム展開に持ち込む事で、2連勝がみえてきます。
モラント選手を横で支えるのは、ブルックス選手。攻守に活躍ができて、ハッスルプレーも多い彼はまさに縁の下の力持ちです。アウトサイドのシュートもあり、チームメイトをうまく使うフロアバランスの調整も得意な選手です。派手ではないが、堅実な彼のプレーも見所です。
インサイドでは、バランチュナス選手とクラーク選手がグリズリーズの起点になります。バランチュナス選手はパワー型で、ブレイザーズのインサイドとも十分以上に張り合える能力があります。リング付近の得点力も高く、リバウンドも要注意の選手です。
八村選手の大学時代のチームメイト、クラーク選手もNBA1年目ですが、しっかりとシーズンを通して存在感を見せています。好調な時は、新人王候補にもあげられる活躍がありました。モラント選手との相性がとてもいいので、二人のコンビネーションでブレイザーズのディフェンスを崩していければ、そこから多くの得点が期待できます。
2連勝しないといけないグリズリーズは、負けられない試合が続きますが渡邉選手も所属しているので崖っぷちからの大逆転劇にもファンの期待は大きいはずです。グリズリーズがプレーオフに進出すれば、日本人が初めてNBAプレーオフに進出する可能性も見えてきます!
7/31 グリズリーズvsブレイザーズ ハイライト
7月31日に行われた、グリズリーズvsブレイザーズ戦は延長になる大接戦でした。グリズリーズはスタメンの、ジャレン・ジャクソン Jr.選手が抜けた穴をどの様に修正するかが肝心になりそうですが、プレーイントナメントでの両者の試合は見応えがある決戦になるでしょう。
勝者はプレーオフ初戦でレイカーズと対決
プレーイントーナメントで勝ち上がったチームはウェスタンカンファレンスの8位としてプレーオフに進出するので、初戦でvsレイカーズ戦を戦うことになります。優勝候補に挙げられるレイカーズはチーム力が高く、グリズリーズとブレイザーズの両チームにとって苦しい試合になるのは間違いありません。
個人的にはレイカーズファンなので、ブレイザーズが勝ち上がってくる事に恐れています。レイカーズvsブレイザーズになれば、バックコートで劣勢になるのでレイカーズにとっても厳しいプレーオフ初戦になりそうです。
グリズリーズとは、相性がよくレブロン選手とデイビス選手が普段通りのプレーができれば7戦で4試合を落とすことはないと思っています。
カーメロ選手とレブロン選手のマッチアップも見たいので、難しいところですが考えるよりも試合を楽しく観ることにすると決めました。どちらが勝ち上がってもプレーオフが盛り上がることは間違いなしです!
目が離せないプレーイントーナメントは8月15,16日の土日に開催されます!!!