クリッパーズ最後の戦力補強

　ウェスタンカンファレンス2位で首位レイカーズを追いかけるロサンゼルス・クリッパーズが3月6日（現地時間）に35歳でディフェンスに定評のあるセンター、ジョアキム・ノア選手の獲得を発表しました。2020トレードデッドラインで選手を3人放出した見返りに1人のみ獲得したクリッパーズは、レジー・ジャクソン選手をバイアウト市場から獲得したのみでした。プレーオフ1ヶ月前になり、レイカーズやバックスなど強力なインサイドを誇るチームに対抗するためにノア選手を獲得したと思われます。

ノア選手は10日の契約をまず結ぶ様ですが、シーズンいっぱいの契約に更新される事になるでしょう。ノア選手の加入で15人分のロスターが全て埋まる事になるクリッパーズ。カワイ選手やポール・ジョージ選手が怪我から復帰後、少しずつプレータイムを伸ばしている事で2020プレーオフ優勝候補に挙げられます。

ジョアキム・ノア

Joakim Noah is signing with the Clippers. (via ESPN) pic.twitter.com/2WoNusiI1s
— NBA TV (@NBATV) 2020年3月6日

　35歳になるノア選手ですが、2007−2016年シカゴ・ブルズに在籍していた時はNBAトップのディフェンシブセンターとして注目を集めていました。2013.2014オールスターにも選ばれ、2014年最優秀守備選手賞を獲得しています。

211cmでサイズがあり、インサイドで力強いプレーができるノア選手ですが2019−20シーズンはオフシーズンで大きな怪我をした為シーズン序盤はチームに合流する事ができず個人で練習とリハビリに励んでいた様です。2018−19シーズンは、メンフィス・グリズリーズで42試合に16.5分出場、7.1得点、5.7リバウンドを記録しています。

シーズン中盤から契約してくれるチームを探してロサンゼルスとニューヨークエリアで練習を行っていたノア選手は、シーズン終盤の大事な場面でクリッパーズとの契約が決まりました。クリッパーズには、ズバッツ選手とハレル選手が所属しているので３番目のセンターとして起用される事が予想されています。

　年齢と怪我があった為、プレータイムも制限されるだろうが、インサイドでのディフェンスとプレーオフを戦っていく上での経験をノア選手に期待を込めて契約が結ばれたと思います。まずは、10日間の契約で試合出場しながらコンディションを見て今季一杯の契約を結ぶ事になると考えられます。

プレーオフまで約1ヶ月しかない中でどこまでノア選手がチームに融合していけるのかが注目のポイントになります。週明けからチームに合流する事が予定されているので、3月10日（日本時間11日）のウォリアーズ戦から出場が予想されます。

(ジョアキム・ノア選手　BestPlayTOP10　2013-2014）

Joakim Noah's Top 10 Plays of the 2013-2014 Season