カイリー・アービング?
それともクリス・ポール?
今回はポイントガードに必要なドリブルテクニックとピック&ロール上達のコツを紹介していきます。現在NBA屈指のPGと言えばカイリー・アービングかクリス・ポールではないでしょうか。シュートがうまいガードの選手は多いですが、ドリブルとスピードで相手選手を抜いていけるトップはこの2選手だと感じます。
そこで、アービング選手とポール選手のオフェンスの動きを解説している『Thinc Pro Basketball』、バスケットボールトレーニング動画があったので紹介します。本編は全部英語ですが、詳しい説明と日本語訳を載せているのでよかったら参考にしてください。
How to: BREAK ANKLES like Kyrie Irving and Chris Paul! [Basketball Crossover Moves]
Move #1 オフキャッチ・ビハインドバック
まずは、カイリー・アービングのムーブです。ハンドオフでボールをもらった後すぐに体の後ろを回して逆方向に転換する動きです。ポイントガードの動きでインサイドのビックマンからボールをハンドオフでもらいドライブするパターンがNBAではよくあります。ビックマンとのハンドオフでスクリーンプレーに行くと見せかけて逆に方向転換するのがポイントです。(下の動画でプレーを確認してください)
自分のディフェンダーがハンドオフを警戒し進行方向に先回りしようとしている場面で使うと有効的です。ビックマンとのハンドオフを想定しているので、相手センターのヘルプディフェンスを考えてエルボーでシュートを選択する事がベストです。
ハンドオフの瞬間に右足でしっかりストップし素早く方向転換する事がポイントです。
Move #2 アイソレーションミスマッチ
続いてはクリス・ポールのムーブになります。
自分よりもスピードが遅い相手、もしくは平面のディフェンスが苦手な選手とマッチアップしている場面やスイッチでつかれた場面。相手がドライブを警戒し距離を開けて守られいる時に3Pシュートにもいけるがドライブで仕掛けたい時の効果的なオフェンスムーブです。
レッグスルー、クロスオーバー、レッグスルー、クロスオーバー
レッグスルー×2→クロスオーバー×2で仕掛けます。
コーチは”最初の動きはゆっくりでもいいが相手のバランスを崩す事に意識して、最後のレッグスルーとダブルクロスオーバーでアタックの体勢に入ります”とアドバイスしています。
最初のレッグスルーとクロスオーバーの組み合わせはプレムーブと呼ばれ、相手との距離感や重心を確認する予備動作です。自分の間合いに入って1歩で抜けると感じた時にダブルクロスオーバーで相手の重心を崩し抜きます。フィニッシュはポイントガードならエルボーでのジャンプシュートが理想的です。もしアンクルブレイク、相手を完全に崩せた場合はレイアップまで行ってもOKです。
(クロスオーバーを極めたい方はこちら↓↓↓)
Move #3 ピック&ロール インアンドアウト
次はカイリー・アービングのセカンドムーブです。ピック&ロールとその後ろにいるディフェンダーを抜く事を意識した動きになります。
まず、ピック&ロールで注意するポイントは肩と肩がすれすれの場所を通る事。味方スクリーンの肩の横を自分の肩が通る様に意識します。極端に言えば軽く当たるぐらいがちょうどいいです。(敵ディフェンダーに間を擦り抜かせない為)スクリーンの原則になりますが、出来るだけ相手にスクリーンの間を抜けて対応されないために毎回意識して味方のスクリーンを有効に活用しましょう。
ピック&ロールの後にスクリナーのディフェンスが後ろに下がっている場合を想定し、2枚目のディフェンスをインアンドアウト(インサイドアウト)でアタックします。インアンドアウトの時のポイントは、右足を鋭く踏み出してボールを右に振ってから逆に切り返します(左手ドリブルの時)。体の重心を低く保ち、素早くボールを切り替える事を意識しましょう。!
(カイリー・アービング主演の超絶ドリブル劇のある映画)
Move #4
最後にクリス・ポールのピック&ロールのムーブを練習しましょう。
ピック&ロールの後にディフェンスがスイッチした事を確認し、相手のビックマンを外に引き出してからドリブルで仕掛けます。(詳細の動きのイメージは下の動画で)
スイッチした事を確認した後に、レッグスルー4回で3Pラインまで下がり相手ビックマンを外に引き出します。出てきたのを確認した後、すかさずクロスオーバーでミドルレーンにアタックします。相手がついてきた場合はプルスルー(外から内のレッグスルー)でストップジャンパーに持っていきます。
プルスルーはポール・ジョージもよく使うドリブルで加速とストップのタイミングを掴めばディフェンスと間合いを作ってジャンプシュートにスムーズに行ける様になります。
CP3 had Marc Gasol dancing out there! (2012) pic.twitter.com/sM8G9HmjsV
— ThrowbackHoops (@ThrowbackHoops) 2020年1月10日
実際にクリス・ポールがスクリーンの後にレッグスルーで下がった後に、センター相手に横の動きで1on1を仕掛けています。
サイズで劣る相手でも、クイックネスとスピードで勝てればスペースを広くとって横の動きで揺さぶる事によってビッグマンは嫌がります。
動画を繰り返し見てイメージを持って実践練習に励めば、ピック&ロールでの攻撃のバリエーションも増え成功確率が格段に上がります。ぜひチャレンジしてみてください!