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NBAオールスター チームレブロン vs チームヤニス

 

 

待ちに待った NBAAllStar 2020

 

 NBAオールスター 2020は2月16日、シカゴで行われました。ドウェイン・ウェイドやアイザイア・トーマスなどNBAを引退したレジェンドの出身地であり、バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンNBA優勝を6回果たしたブルズのホームであるシカゴで開催されたオールスター。

 

2020という節目の年で、バスケットボールの聖地であるシカゴで開催されたオールスターはファンと選手達で盛り上がりを見せました。

 

 開幕宣言はロサンゼルス・レイカーズのレジェンドでNBAを代表するプレーヤーだったマジック・ジョンソンによって行われました。

 

2020オールスターは、NBAを世界的なスポーツリーグに盛り上げた、コミッショナー、デイビッド・スターン氏と20年間のキャリアで18回NBAオールスターに出場したコービー・ブライアントに送る会になる事を強調したスピーチでした。選手達、会場の観客を含めすべての観客と共に8秒間の黙祷が1月26日に亡くなった、コービー、次女ジアナを含む犠牲者9人に捧げられました。

 

 続いて行われた、オープニングセレモニーと選手紹介を務めたコモンによるパフォーマンスは会場の雰囲気を一層盛り上げました。コモンによるオープニングセレモニーはオールドスクールのラップで話しながら綺麗にライムをするスタイルでした。シカゴとバスケットボール、コービー・ブライアントと次世代の子供達に夢を追う大切さを伝えた圧巻の演出でした。

 

選手紹介でも選手一人一人の特徴を説明しながら会場のボルテージを高め、試合前に選手達のモチベーションを上げるパフォーマンスでした。

 

選手達はコービー・ブライアントNBAに対する貢献に感謝する為、ヤニスチームが24番(コービーの引退時の背番号)、レブロンチームが2番(コービーの次女ジアナの背番号)を着けて、オールスターゲームに挑みました。

 

 

 (↓↓メンバー表、ファン投票結果と特別ルールはこちらの記事↓↓)

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スターティング ラインナップ

チーム レブロン

 

チーム ヤニス

 

第1クォーター

 

 第1Qはクリッパーズのカワイ・レナード選手がアウトサイドシュートで魅せました。4/4で3Pを決め会場の雰囲気盛り上げます。チームレブロンでは、シモンズ選手がスティールからダンクを決めたり、アリウープを叩き込むなど若手らしく良く走っていました。

 

レブロン選手のコービーを彷彿とさせるリバースダンクを成功させた時は会場に大きな歓声があがりました。一緒にプレーする事が少ないメンバーで連携が取れない中でも各プレーヤーのオフェンス力の高さが見られた試合でした。

 

チームヤニスはヤニス選、エンビード選手、ゴベル選手、バム選手の強力なインサイドプレーヤーのダンクがファンの歓声を受けていました。アウトサイドでは、ヤング選手とケンバ選手の多彩なハンドリングとクイックリリースの3Pが見られてNBAトップクラスのパフォーマンスが見られました。

 

第1Qはチームレブロンのアウトサイドシュートがよく入った結果53-41でチームレブロンが勝利。

 

第2クォーター

 

 第2クォーターもレナード選手のスリーポイント が止まらず、7/8としてポール・ジョージ選手が持つオールスター最多記録9本に迫ります。35歳クリス・ポール選手のアリウープが飛び出すなど第2クォーターに入っても驚きのプレーが多かったです。

 

チームヤニスは連携がうまく取れていなくて、パスミスが多く感じました。チームレブロンパスミスはあり、即興のチームでアリウープやビッグプレーを狙っている為、仕方がないとは思いました。ミスが多い中でもヤニス選手筆頭にエンビード選手やインサイドが強かったチームヤニスは得点力に確実性があり、第2Qでチームレブロンの3Pが外れている時間帯に得点差を開けてリードしていました。

 

クォーターの最後にはヤング選手がハーフコートからブザービーターを決め大きくチームレブロンを引き離し30-51で第2Qはチームヤニスが勝利。

 

ライジングスターズチャレンジではルカ選手が前半終了前にハーフのブザービーターを決めていました。ヤング選手とルカ選手にはやはり因縁の対決が感じられます。よきライバルとして、いい友としてお互いを称え、笑顔でハグする2人のシーンも見られたました。今後のNBAでこのライバル対決は多くの歴史を作っていくと予想されます。

 

ハーフタイムショー

 

 2020NBA ALLStarのハーフタイムショーはシカゴ出身のアーティスト『Chance The Rapper』が主演でした。チャンス・ザ・ラッパーの楽曲のミックスメドレーがパフォーマンスされ、リル・ウェイン、クエボ(ミゴーズ)、DJカレイドが特別出演し会場を盛り上げました。

 

 


Chance The Rapper's Full All-Star Game Halftime Performance

 

第3クォーター

 

  第3クォーターは両チーム譲らない展開で接戦になりました。ヤング選手とケンバ選手の絶妙なパスが炸裂するなど前半からチームヤニスが攻めていました。チームレブロンもルカ選手が2連続で3Pを決めるなど巻き返しを見せます。

 

チームヤニスがインサイドを起点にリードを保ちながら時間は進みましたが、残り1分でヨキッチ選手が3Pを決めてチームレブロンが逆転に成功します。その後ファールゲームでウェストブルック選手がフリースローを決めて2点差にします。

 

チームヤニスは残された時間でヤング選手からゴベル選手へのアリウープで再度同点に追いつきました。残り2秒でチームレブロンは勝負を決めるシュートをウェストブルック選手に託しましたが惜しくもシュートは外れてしまいます。

 

 41-41の同点で第3Qを終えたので、チャリティーへの寄付金は第4Qにロールオーバーされる事になりました。

 

今回の新ルールは毎クォーターで勝敗が決まるので、クォーターの終わりは毎回クラッチタイムになります。試合終盤の緊迫した時間帯が4回も楽しめるルールで斬新でした。第3クォーターは白熱したゲーム展開になりました。

  

第4クォーター

 

 第4クォーターは124-133チームヤニスリードで始まり、ターゲットスコアは157になりました。時間無制限で先に157点に到達したチームが勝利になる2020オールスターの新ルール、ターゲットスコアルールで2チームは戦いました。

 

第4Qはチームヤニスもレブロンもディフェンスで気合の入ったプレーが多く、まるでプレーオフの様な雰囲気がありました。チームヤニスのリードで始まった最終クォーターですが、チームレブロンのディフェンスの頑張りが得点を縮め試合は146-146の同点で最終局面に入ります。

 

 オールスターは毎年お祭り騒ぎで、ディフェンスでの頑張りよりも迫力のあるプレーやファンを盛り上げるオフェンスメインの展開になる事が多いですが、2020は違いました。コービーを追悼する試合である事と、チャリティーへの寄付を勝ち取るために両チームは真剣に勝利を目指していました。

 

審判の判定に本気で抗議したり、身体を張ってディフェンスでチャージングをもらいにいったりとバスケットプレーヤーとして、負けず嫌いがみんな出ていました。

 

まさにコービーが追い求めたものではないでしょうか?いつでもバスケットボールに真剣で、誰よりも勝ちにこだわり、チャンピオンとベストプレーヤーを目指して必死に練習してきたコービーの意思を現役プレーヤー達が表現しようとしていたと感じました。

 

レブロン選手は試合後のインタビューで、"competitiveness"、"選手達の競争心はコービーを思ってきたものですか?"という質問に対して、"俺たちはみんなアスリートだから競争心を持っている。でも試合開始の時からコービーはずっとそこにいた感じがする"と回答していました。競争心が強いコービーのバスケットボールに対する意識は今後もリーグで現役選手達の中で受け継いでいかれるでしょう。

 

 ここまで白熱するオールスターは珍しく、例年のハイライト特集だけではなくスタープレーヤー達の真剣勝負が楽しめました。154-153で迎えた所では、キャプテンのヤニス選手がレブロン選手のシュートをブロックするビッグプレーが飛び出し、会場の観客も総立ちで最後の勝敗の行方を見守りました。

 

 レブロン選手がダンクを決め、エンビード選手がフリースローを2本決め156-155でお互い最後のシュートで勝敗が決まる状況で、シカゴ出身のアンソニーデイビス選手がラウリー選手からファールを引き出しフリースローを獲得。1本目は外すも2本目を沈め157点にチームレブロンが先に到達して勝利を手にしました。シカゴ出身のデイビス選手が決勝点を挙げた事で、オールスターの最後をいいムードで締めくくれました。

 

ここまで勝敗が盛り上がったオールスターは珍しく、新しいルールの導入が成功した結果になりました。

 

 

 (フルハイライト)


2020 NBA All-Star Game Highlights | Team LeBron vs. Team Giannis

 

  

コービー・ブライアントMVP賞
カワイ・レナード 

 

 NBAオールスター初のコービー・ブライアントMVPを受賞したのはカワイ・レナード選手(クリッパーズ)でした。カワイ選手は30得点、7リバウンド、4アシストの活躍でスリーポイントを8本沈めました。オールスター記録の9本には届きませんでしたが、30得点を記録しチームを勝利に導きました。

 

 カワイ選手は試合後にコービーとの印象深い話に関して、"試合で最多何本シュートした事がある?”とコービー選手に質問された時の話をしていました。"多分19本ぐらい"と回答したカワイ選手にコービーは"俺は47本打ったよ"と話したそうです。

 

どんなに失敗しても恐れずに挑戦し続けるコービーのマンバメンタリティーがカワイ選手によって語られていました。

 

 

 怪我人が多い事に悩まされているクリッパーズですが、カワイ選手がオールスターMVPを受賞した事で今後シーズン終盤で勢いに乗っていけそうだと感じます。

 

プレーオフ進出はほとんど確実なので、プレーオフでどこまで勝ち上がれるかが楽しみになります。カンファレンスのファイナルでレイカーズクリッパーズが激突すればロサンゼルスが盛り上がるイベントになります。そのためにも2チームは、1位,2位でレギュラーシーズンを終え、別のブロックにシード権を獲得して入る必要があります。

 

レイカーズクリッパーズもカンファレンスファイナルで雌雄を決する事を望んでいるはずです。今後の2チームにも注目してNBAシーズン終盤を楽しんでいきましょう。

 

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