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ザイオン・ウィリアムソン デビュー戦

 

2019ドラフト1位ザイオンデビュー戦

 

 マイケル・ジョーダンと比べられるほどの才能の持ち主であるザイオン・ウィリアムソン選手は2019年NBAドラフトで1位指名を受けてNBAに入りました。ザイオン選手を獲得したペリカンズはOP(プレーオフ)常連チームではないものの、2019年オフにエース アンソニーデイビス選手をレイカーズに放出し若手を3名獲得し今後の成長が楽しみなチームです。

 

NBA開幕前のプレシーズンからペリカンズの主力としてプレー、存在感を見せていたザイオン選手ですが、プレシーズンの途中で膝を痛めてしまい手術を受けるために離脱を余儀なくされました。

 

高い評価と期待を受けていただけにデビューが楽しみだったルーキー、しかし手術後は6−8週間のリハビリが必要とレポートがありNBAでプレーする姿は、10月のNBA開幕からは延期されることになりました。

 

 10月にNBAが開幕後はドラフト2位でメンフィスに入団した、ジャ・モラント選手や八村選手、R.Jバレット選手、ケンドリック・ナン選手などルーキー達が活躍を見せ2019年組はNBAの歴史でも有力なメンバーが出ている年と言えます。

 

ますますザイオン選手のデビューに期待がかかる中、ペリカンズは彼の将来性を考慮しリハビリに時間を費やしチームへの合流を12月末〜1月末まで少し伸ばしました。

 

復帰は1月末ホームで3連戦を戦うペリカンズの初戦スパーズ戦1月23日。待ちにまったザイオン選手がNBAデビューを果たしました。

 

 (ザイオン選手NBA前の評価と怪我から復帰まで)

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スパーズ vs ペリカン

 

 スパーズ対ペリカンズはOP進出を目指す中でも大事な1戦になりました。OP進出圏のボーダーラインである8位にランクするスパーズと12位に低迷しているペリカンズのゲーム差は3ゲームでした。

 

シーズンも半分以上が経過し残り試合数も限られる中でOP進出には直接対決で勝ち星が欲しい両チームによる試合は白熱しました。

 

 名将ポポビッチ監督が率いるスパーズは、ベテランになるデローザン選手とオルドリッジ選手が攻守でチームを支え、ベンチからはゲイ選手、マイルズ選手やホワイト選手などが出場し得点を取る展開が確率している統制が取れたチームです。

 

対するペリカンズは若手が多く2019−20シーズンMIP(Most Improved Player)候補にも挙げられるイングラム選手が攻撃の起点になり、ロンゾ選手やレディック選手など攻撃力の高い選手が集まっている爆発力のあるチームです。ベテランを揃えるスパーズと若手で攻撃力があるペリカンズの対決になりました。

 

スターティング ラインナップ

 

サンアントニオ・スパーズ
  • ブリン・フォーブス(G)
  • トレイ・ライルず(G)
  • デマー・デローザン(F)
  • ラマーカス・オルドリッジ(F)
  • トレイ・ライルズ(C)

 

ニューオリンズペリカン
  • ロンゾ・ボール(G)
  • ドリュー・ホリデー(G)
  • ブランドン・イングラム(F)
  • ザイオン・ウィリアムソン(F)
  • デリック・フェイバーズ(C)

 

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試合内容+ハイライト

 

 両者譲らない展開で始まった試合ですが前半はスパーズのデュオ、デローザン選手とオルドリッジ選手のうまさがスパーズを引っ張っていました。ベテランらしくディフェンスや試合の流れを見た攻撃が多く、じわじわペリカンズを突き放します。

 

スパーズはセカンドユニットがかなり強力だと試合を見て再度感じさせられました。ゲイ選手とミルズ選手に加えて、若手ホワイト選手にウォーカー選手が出場してくるのでどの時間帯でも相手チームを休ませず得点できるラインナップです。

 

 ペリカンズはザイオン選手をスターターに起用、ザイオン選手は初めての出場である事もありコートとチームメイトとの感触を確かめる様に前半は様子を見ながら味方選手にパスを回すシーンが目立ちました。ザイオン選手がボールを持つごとに会場は歓声が沸き人気の高さも伺えました。

 

イングラム選手を中心にオフェンスを組み立て得点を重ねていたペリカンズですが、スパーズの攻撃が止めれなくリードを奪うことがなかなか出来ません。イングラム選手やロンゾ選手が下がった時間帯にスパーズのセカンドユニットに連続で得点されるなど、少しずつスパーズに主導権を奪われてしまいます。前半は60−51スパーズリードで折り返します。

 

 後半に入ってからもスパーズの流れは変わらず、ペリカンズは必死に食いつくも点差を離されないのが精一杯で追いつく展開にまで持っていけませんでした。

 

スパーズはインサイドのオルドリッジ選手を中心としたパス回しからの得点がうまく機能していました。8位にランクしているスパーズは近年古豪の強さがなく、今年はOP進出も危ういとコメントされる事もしばしばありましたが、シーズン終盤に向けて名将ポポビッチ監督のバスケットボールが洗礼されている感覚を受けました。全盛期にダンカン選手、パーカー選手、ジノビリ選手で優勝を飾った代の様に完成されたチームではないが少しずつ強くなっている印象を受けます。

 

スパーズとは対照的に若手が多いペリカンズはいい時間帯も悪い時間帯もあり交代で流れを食い止めれる選手も少ないため、不安定に見えました。

 

試合は終盤第4クォーター残り7分頃、ザイオン選手の爆発で展開が変わりました。3P4/4を含むで17点連続得点、10点あった点差を一気にひっくり返しペリカンズリードまで持ち込みます。会場はザイオン選手が得点するたびに沸き、応援に駆けつけていたザイオン選手の両親も喜びを見せていました。

 

逆転したペリカンズですが、最後はスパーズ、ベテラン勢の試合感に勝てず4点差ビハインドで残り1分に入るも再度逆転することはできず負けてしまいます。最終スコアーは121−117でスパーズが接戦を勝利しました。

 

(ハイライト)


New Orleans Pelicans vs San Antonio Spurs Full Game Highlights | January 22, 2019-20 NBA Season

 

 リーディングスタッツ

 

得点

  • ラマーカス・オルドリッジ 32
  • ザイオン・ウィリアムソン 22

リバウンド

  • ラマーカス・オルドリッジ 14
  • デリック・フェイバーズ 10

アシスト

  • デリック・ホワイト 7
  • ロンゾ・ボール 12

 

 

今後のペリカンズの行方

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 ザイオン選手は怪我から復帰した直後なので出場時間は18分、その中で22得点7リバウンド3得点の活躍。近年のルーキーのデビュー戦では最多得点を記録しました。

 

今回の圧巻のデビュー戦後は、出場時間が延びることを考えれば、得点とリバウンド数は更に伸びていくとでしょう。チームの中でも機能している印象を受けたので、ペリカンズにとって良い起爆剤になりそうです。

 

12位ペリカンズは負けた事で8位とのゲーム差は4ゲームになりました。OP進出には連勝が必要になってくるのでオフェンス力を活かして勝利を掴んで欲しいと思います。

 

若手が多いチームなので、ディフェンスを修正するよりもオフェンスでガンガン攻める方がチームのモチベーションにも繋がりリズムが掴めれば連勝していけるチームだと感じます。

 

残りホーム2連戦で勝利して、上位にランクイン出来る様に勝ち星を重ねて欲しいところです。今後もザイオン選手とイングラム選手有するペリカンズには注目です。