2020 NBAプレーオフ_レブロン・ジェームズ選手、優勝へ突き進む
ウェスタンカンファレンス1位で、2020年プレーオフに進出したレイカーズを引っ張ってきたのは、キング レブロン・ジェームズ選手です。
不調の年が続き、プレーオフ進出も遠のいていたレイカーズに、レブロン選手は2018年加入しました。
移籍後の1年目はチームの立て直しや若手育成など、課題が多かったです。結果、シーズン中思う様に勝ち星が増えずプレーオフ進出を勝ち取ることはできませんでした。
2年目の2019-20シーズンでは、攻守で活躍できるインサイドのアンソニー・デイビス選手をレイカーズが獲得したことで、チームは大きく変わりました。
レブロン選手とデイビス選手の強力デュオに加えて、カルーソ選手、クーズマ選手などの若手もベンチから活躍しています。
シーズン開幕後から好調のレイカーズは、順調にウェスタンカンファレンス首位でプレーオフに入りました。第1ラウンドの初戦で、ブレイザーズに負けるも、その後4試合を連勝して1stラウンドを突破しました。
第2ラウンドでは、3年連続得点王に輝いているジェームズ・ハーデン選手を有するヒューストン・ロケッツと激突。こちらも初戦を落としましたが、その後2連勝して、2勝-1負とリードして9月11日の第4戦に挑みます。
イースタンカンファレンスでは、シーズンを首位で突破したミルウォーキー ・バックスがマイアミに敗れて第2ラウンドで姿を消しました。
2020プレーオフは全ての試合がオーランドのディズニーの中で行われるため、上位チームのホームコートアドバンテージがありません(7戦中4試合をホームで戦う権利)。
ホームコートアドバンテージはとても大きく、慣れたコートとファンの声援を受けて戦えるホームゲームはNBAの試合でとても有利です。2020年はホームコートアドバンテージがないので、下位チームにとっては下克上を果たしやすいトーナメントになっています。
レイカーズは2020年始に.チームを20年間支えて2016年に引退した、レジェンドのコービー選手を不運の事故で亡くしています。彼に優勝をささげるためにも、チームの士気はとても高い様に感じます。
レブロン選手にとっても、コービー選手は兄弟の様な存在で、良きライバルでした。試合後のインタンビューなどでも、よくコービー選手の名前を口にしています。
コービー選手にレイカーズの一員として、優勝する姿を見せたい意気込みが感じられます。
3度の優勝を経験しているレブロン選手は、自身にとって4つ目のチャンピオンリングを獲得するためにも大事なプレーオフになります。
35歳のレブロン選手は、残りプレーできるシーズンも限られてきます。どこまで全力でプレーできるかわからない中で、優秀なメンバーが揃っている2020年にチャンピオンリングを獲得したいはずです。
レイカーズ悲願の優勝がかかる2020年プレーオフは見応えのある試合が多くて、ワクワクドキドキしながら試合を楽しめます。
レブロン選手ドキュメンタリー_NBAキングの高校時代『More Than a Game』
レブロン・ジェームズ選手を知っていく上で、『More Than a Game』はとても見応えのあるドキュメンタリー映画です。
中学からバスケットボールで頭角を見せ始めたレブロン選手は、中学のチームメイト達と共に地元オハイオ州アクロンのセント・メアリー高校に進学します。
当時は黒人が少なかったセント・メアリー高校でしたがレブロン選手達は、優秀なコーチを求めて進学を決めました。
地元では、黒人達と白人達の通う学校が自然と分かれていた為、彼らは、周囲の反対を押し切って自ら厳しい環境に進みました。
反対もある中、高校1年生から州大会の27試合に全て勝利するなど、素晴らしい結果を残しました。レブロン選手はチームのエースとして活躍して、全米から注目される高校生に成長していきます。
しかし全て順調に進むはずもなく、チームの中での葛藤や3年生の時には州タイトル3連覇を逃すなど、苦悩と戦う時期もありました。
高校卒業後すぐにNBAに進むレブロン選手にとって、高校時代は彼のバスケットボールの基礎になっています。『More Than a Game』ではその全てが、彼のチームメイト、コーチ、母親の言葉で語られています。
2010年代を代表するスポーツ選手で1位に選ばれたレブロン選手がキングになるまでの歩みが、このドキュメンタリー映画には詰まっています。